続々・サンセットフリーク

思いつきの乱れうちってとこやねえ

それこそエックス

少し前から突如、ついった(Xとは絶対言いたくない笑)のタイムラインが謎のワードで賑わい出しましてね。
「カラオケ行こ!」…?
とはなんぞやと怪訝に思うも、どうやら野木亜紀子さんが脚本を手がけておられる映画らしい。
そしてもうこうなるとネタバレが流れてくるのも時間の問題だということで泡食って観てまいりました。マイゴジもゲ謎も同じ理由ですよ、AIさんに尻叩かれる世になったのねん。
全く予習なしだったのは見事奏功。ここしばらく観た映画の中でぶっちぎりでした。

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と、以下やや内容にふれますのでお気をつけください。

合唱部部長でパートはボーイソプラノの聡実くん中学3年生。年相応の悩みも抱えながら日々を送る彼は、
年に一度組織で催される恐怖のカラオケ大会におののく若頭補佐から歌唱の指導を依頼されます。
もうこの時点で私の大好物ですよ。「しゃべれども しゃべれども」なんかも思い出しちゃう。
あくまでコメディタッチながら、決して相容れない世界の棲み分け、
おそらく自分も通過して来たであろうひりつくような痛み、それを経てほんの少しずつ開けて行く未来。
いろんなメタファーが出過ぎず控えすぎずにいい仕事してくれてるんだわ。
そしたら監督は山下敦弘さんじゃないですか。「一秒先の彼」に続いてお目にかかりましたし、同じく野木さん脚本の「コタキ兄弟と四苦八苦」が私は大好きだったものですから(あの時の芳根京子さん、天下無双でしたね)

聡実くん同様、観てるこちらも少し息を入れられるのがあの某部室のシーンだったり(本棚に京極本があったことを私は見逃しませんでした)
きちんとエンドロールまで待った先(毎回ちゃんとそうしてますからね!)はうしおととらのフィナーレみたいだったし
私がこう思うってことは観た方々各々の景色が広がってるんでしょうなあ。
まだ放心。ほーんとによかったですよ!ぜひ観てみてよ!!

なお、行くのは何年かにいっぺんくらいがせいぜいのカラオケですが
よく歌っていたのは槇原敬之さんの【二つの願い】です。いい曲なのよ…

 

しかし当の私も、暮らしの乱れは心身の乱れ。ちょっとギリギリなとこもあったようです(笑)

ともあれ何だろな、まだ楽しめそうなのが指折れるからには

もうしばらくは絶望しない方がよさそうじゃよf:id:roostank:20240221231905j:image