悲しいかな、殆どが一方通行だった私ながらも
時には艶っぽかったり垢抜けたような歌に惹かれることがございます。
それはある種の憧憬なんでしょう。決して空費、ではないけれどあのとき、もう少し何とか出来ればという心残りがそうさせたりするのかなあ
おかげでと言っていいものかどうか、しかし今でも胸が波打つ瞬間はあったりしてね。まあ一興でしょうか、現にこうして夜更けに筆が乗ったりしています。明日早えし、だのにやっぱり飲んでしまいました。
自分でも呆れるほどのものぐさでしてね。とかく先延ばしがち、あちこち閉口されてそう。
そんな構えであるからなかなか劇的な転機には出くわしません。ですが、ようやっと上げる腰でもね
やっぱり落としたまんまとは物事の動き方が違うように思います。
ひとによってはてんで取るに足らない、ちっぽけでいつ湧くとも定かならない決意
そいつをこっそり唱えて見やる彼方。それで長らえて行ければと。
『バカ塗りの娘』とーってもよかったですよ。
役者さんってのは、幾つもの作品から・それぞれに演じるものからどれだけの実りを受け取るのでしょう。
などと思いやるとちょっとだけ伸びる背すじ。なるべく丸めないでいたいものですが
斉藤和義/劇的な瞬間