いつまでそっちの側でいる気なのよって話ながら、すごーーーく人を選ぶもので
必然、ほんとの気持ちについては口を噤むことも多いんですよ。これでもね。
だからか?思うときがあります。甘やかしてくれるってわけではなく、やさしいひとはずうっと優しいね。
宮部みゆきさんの【日暮らし】を読み終えています。
シリーズもの、かつまずまずの厚みということでおいそれとひとに薦めてよかろうかとも思うんですけど
やーもう!!
絵に描いたような昼行灯(やっぱり後藤隊長を思い起こしちゃいますねえ)の同心である平四郎が棲む長屋での異変を皮切りに次々起こる因縁に
眉目秀麗、その上聡明な甥っ子弓之助と記憶力おばけのおでこ(いやいや、超いい子なんです)と
八百八町隈なく探しても右に出る者はいない(と私は思っている)政五郎親分を伴って相対していく捕物帳です。
どの時代ものを読んでも、どこまで行っても人の業。頷かされることというのはたいてい似たようなことで、此度もどれだけだったことか。
知らず知らずにそれぞれの面を覆うような思い込み。一方で思いもしないところから突然ふりかかる、てんでお呼びでない厄災。
そのどちらもが日々にはあり得る。多かれ少なかれ、身に覚えがなくはなかろうか。
足を使って頭をひねって、そしてひとの気持ちに寄り添おうとする彼らの姿に打たれたおしてのなうです。最高ですぜ旦那
って、スルッとまとめるつもりがやっぱり長くなるね。独酌でよかったよ笑
季節はうまいこと渡してもらえたようです
幸い一献のお誘いは続いてるんだよね。胡座はかけないがまあ、それでもお役に立てるなら